オーストラリア日記 |
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出発 11/3 いよいよ3ヶ月過ごしたサーファーズから シドニーに向けて出発する日が来ました。 バイトでお世話になったジャパニーズレストラン 「むさし」にお礼の挨拶に行き、 ちゃっかりお寿司もご馳走になって、 温かく送り出していただきました。 ケーコちゃんと二人、 計画もなしに果たしてうまくやっていけるのだろうか? (ケーコちゃんとは一緒に同居していた友達です。) 実は言葉も少々不安でした。 サーファーズでは比較的日本人の中で暮らしていたので、 大して困る事もなかったのです。 でもこれからは未知の世界(?) 暫くはジェスチャーでいくしかないか・・・。 そんな不安だらけの出発だったが、 行くからには楽しい旅にしたい! シドニーへ 初めてのバス移動で余り寝付けないまま朝を迎え、 午後にはシドニーに着いた。 シドニーでは、サーファーズで何かと私達の面倒を見てくれた ドイツ人のおじいさん‘アーノルド‘が、迎えにきてくれた。 アーノルドは娘さんがシドニーにおり、時々遊びに来ているのだ。 サーファーズでは、いろいろな所に連れて行ってくれた。 カジノや地元のレストラン・・・一緒に取材され、地元の新聞にも載った。 そして毎日私の為に、英語教室を開いてくれた。 こちらでもシドニーの名所などに連れて行ってくれたが、 余りお世話になってばかりいられない・・・。 アーノルドと別れ、私達も自分達で行動すべく、 安くて有名なYHA(ユースホステル)に泊まる事に決めた。 ツインで$22(当時1ドル110円位)、 安い割にはなかなか快適な部屋だ。 しかし、私達はキッチンには馴染めなかった。 なぜならYHAとはそもそも安く旅をする人達の宿で、 多国籍の人が集まり、 キッチン等で料理をしたりしながら交流を深めていく憩いの場所でもある。 しかし、シドニーという場所柄か モヒカン、入れ墨(こちらではポピュラーである事を後で知る。)が目に付き、 キッチンで一緒に鍋をふるうなんて事は考えられなかった。 もっぱらテイクアウェイばかりであった。 それでも、バスに乗ったり、ハーバーブリッジやオペラハウスを観光したり、 サーファーズでの知り合いにあったり、 独自に行動する内、少しずつ旅にも慣れていった。 F1を観に、アドレードへ 旅の要領を少しはつかみ始めた頃の10日、 バスでアドレードに向けて出発。 アドレードで有名なF1グランプリがあり、 カーレース好きなケーコちゃんのたつての希望で、 日程を合わせて、アドレード入りをしたのだ。 シドニーよりバスで14時間、翌朝8時に着くと、 まずは宿探しを始めた。 なにせ2日後にはF1が開催される為、 この街に一挙にレース好きが集まっている。 あてにしていたYHAもYMCAもどこもFull状態で空きがなく、 私達は路頭に迷ってしまった。 だいぶあちこちを回って疲れ果てていた所、 バックパッカーズのおばさんが、声を掛けてきた。 着いた宿は、実はベッドはもう一杯で、 ホールについ立を立てただけの状態であった。 おまけに宿代は9$から20$に跳ね上がっている。 しかし文句も言っていられない。 F1までの3日間はどこも空きそうもないので 仕方なく3泊予約をした。 F1が開催されるまでは、 街の巨大マーケットをのぞいたり、トラムに乗って観光したり、 のんびり過ごした。 F1当日(13日) 二人でお弁当を作り、 F1会場へいそいそと出掛けた。 ケーコちゃんはとても嬉しそうだ。 当初は興味のなかった私だが、 何となく雰囲気にのまれ、グッズも調達した。 やはり、目の前を猛スピードで走るのを観るのは迫力があり、 いつの間にか騒いでいた。 観戦も盛り上がったが、終了後は更に盛り上がっていた。 観客は皆コース上に降りて、練り歩く。 コースは全体的に焼け焦げたゴムの臭いが立ち込めている。 タイヤの摩擦の臭いだ。 あちこちにゴムのカスが落ちていて、皆拾っていた。 私達もF1カーの前で写真を撮ったり、 オージー達と騒いで楽しんでいた。 (注:正しくはアデレードですが、 アドレードと思い込んでいたので、あえてそのままにしました。) 3日間の予約が切れると、バックパッカーズは高いので、 YHA等の宿を探して宿を出る事にした。 しかし、YHAも電車を乗り継いでいったYWCAも一杯だった。 またもや振り出しに戻り、 雨の中をボー然と立ちすくんでいた。 ![]() 「うちに、いらっしゃい。」 私達の様子を見ていた女性が声を掛けてくれた。 よほど哀れにみえたのだろうか・・・。 ここは天の声に従い、遠慮せずに家に入れて貰った。 女性の名前は‘アン‘・・・猫と二人(?)暮らしだ。 私達は、アンおばちゃんと呼んだ。 夕食はステーキをご馳走になり、 食後は旅の間描き綴っていた絵日記を見せながら、 これまでの旅話をしたり、 アンおばちゃんの家族の話を聞いたり、 夜遅くまでおしゃべりをした。 とっても楽しく貴重な経験をさせて貰った。 翌日からはF1フィーバーも去り、静かな街に戻ったので、 安価なYMCAで過ごす事となった。 ワイン工場見学等、マイペースな日々を送っていた頃、 オートバイで一周旅をしているライダー達三人に一緒に、 「カンガルー島に行かないか?」と誘われた。 カンガルー島とは、 アデレードの南113kmに浮かぶオーストラリアで3番目に大きな島で、 野生動物のパラダイスだ。 もちろん二つ返事で参加した。 翌朝宿の前からピックアップしてもらい、 (こちらはいつも宿まで来てくれるので、便利!) 乗り場まで2時間走り、そこから1時間船に乗った。 乗船中あきらかに日本では考えられない風景を見た。 船はやや大型、波もあり、船は揺れていた。 それなのに、デッキの鉄枠の中程に小さな3〜4才位の子供を腰掛けさせ、 海を眺めさせていた。 女の子は揺れが楽しいのか、嬉しそうに笑っていたが、 ツルッと手が滑ったら海の中にボチャーンだ! それを周りの大人も係員も注意をしない・・・ いくら大らかな国とはいえ、 余りにも危険では?と思ってしまった。 (さすがに更に揺れが酷くなると、親が止めさせていたけれど。) 最終的に船は大揺れになったが、 着いた所はとても静かな、いわゆるへんぴな島だった。 暫くの宿YHAは、ほったて小屋みたいだった。 夕食の支度をしていると YHAのコックのおじさんがやってきて 「うちの縁下にペンギンの赤ちゃんがいるけど、見に来ない?」 と、誘ってくれた。 野生のペンギンがおじさんのうちに住み着いているらしい。 もちろんペンギン好きな私はは二つ返事で、 おじさんについて行った。 ペンギンの赤ちゃんは縁下のずっと奥に身を隠していた。 コックのおじさんは赤ちゃんをそっと引き寄せると(ごめんね)、 抱かせてくれた。 赤ちゃんは暴れる事もなく、 じっとしていた。 毛は丁度羽毛が抜けかけ、 「ブチ」になっている。 「ペンギンに触る事」・・・ それは私の小さな頃の夢だった。 ただそれは漠然としていて子供の頃は 「遠い遠いところへ行かなければムリだろうな」 と、半ばあきらめていた。 それが突然、夢が叶ってしまった。 ![]() 可愛くて、温かくてずっと抱いていたかったが、 可愛そうなので早々に巣に返した。 貴重な体験に、感謝! この辺では夜に海岸沿いの草むらを覗けば、 野生ペンギンがみられるそうだ。 その晩はちょっと興奮ぎみに 眠りについた。 翌朝8時より、島内を巡る1日バスツアーに参加。 自然破壊を極力抑える為、道路の大半は未舗装だ。 埃っぽい赤土の道を延々2時間走り、初めは鍾乳洞に着いた。 「ケリーヒル・ケーブス」はとても大きな鍾乳洞であったが、 当時余り興味がなく、 今となってはよく覚えていないのが、残念だ。 ランチは、野生のワラビーやカンガルーが沢山いる自然保護公園内で食べたのだが、 人間の方がオリの中に入って食べたのです!! (そうしないと囲まれて、食べられてしまうらしい・・。) どちらが動物なのか分からない。 さて、次はいよいよ自然のアシカのいる、シールベイだ。 シールと言っても、こちらはシ−ライオンのアシカで、 沢山のアシカが海岸にゴロゴロ横たわっている。 ![]() 砂浜に掛けられた桟橋の方まで出没していて、 私達は彼らが動くまでじっと待たなければならない。 なにしろ、ここの住人はアシカで、 人間はただお邪魔しているだけなのだから・・・。 普段は皆おとなしく寝ているのだが、 近づきすぎたりすると牙を剥いて警戒の鳴き声を上げる。 特に子供を連れた母親は神経質になっているので要注意!! アシカと人間との許容距離というものが、あるようだ。 毎日ここにも何人かの観光客が来るだろうが、 アシカたちの自然はしっかり守られている。 自然保護団体の方々の、苦労の賜物に違いない・・・。 次に行った大きな奇石が沢山集まった不思議な岩場「リマーカブルロック」は、 岬の先端にあり、巨大な石のオブジェといった感じだ。 ここは常に南極から吹き付ける冷たい風と冬の長雨にさらされ、 長期に渡って岩が削られて現在の形となった。 これからも姿を変え続けることだろう。 最後に野生のコアラのいる、 フリンダーズチェイス国立公園内のユーカリ林に向かった。 ラッキーな事に、コアラは容易に見つけられた。 そこへ一頭のどでかいコアラがスルスル降りて来て、 鼻息もフゴフゴと荒く、 私達のすぐ前を通り過ぎて別の木へと移っていった。 それを見て私は唖然!としてしまった。 ・・・何故なら以前ブリスベンの動物園でコアラを抱いたのだが、 コアラを抱くまでは「コアラなんて・・・。」 と、コアラに全く興味はなかった。 しかし話のタネにせっかくだし、抱いてみる事にした。 そして、手の上にフワッと乗せられた瞬間、 私のコアラに対する認識がガラリと変わってしまった。 とっても柔らかくって、軽くて、 ぎゅっ〜〜っとしがみついて来て、可愛いのだ。 まさにぬいぐるみそのもので、 抱かずに判断してはいけないと、反省したのだった。 ・・・それが、私の目の前をたった今通り過ぎていった、 興奮した様子のコアラは何だったのだ。 ![]() まるでゴリラみたいだった。 ・・・又しても私のコアラに対するイメージが、 ガラガラと崩れていった瞬間であった。 * * * * コアラに対する多少の失望を残しつつ、 アドレードに向かう船に翌朝乗り込んだ。 大きな船は遊園地のパイレーツさながらに大揺れして、 甲板には波がかかり、 気を抜くと海中に投げ出されそうだった。 そこに船酔いの人達が飽和状態となり、 それがトラウマとなり、 私の夢に未だ度々登場するようになっている程だ。 (>_<) メルボルンへ |
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